読書 秘密
1998年刊行。翌年映画化されているというスピード作品だったようですね。
私は松川村図書館から借りて読んだのですが、文庫本の巻末に当時映画に出演した広末涼子さんがコメントを寄せていました。なかなか興味深い内容でした。さらにネット検索したら、2010年にドラマ化もされていたようです。配役など時代によって印象が違いますね。時代背景も少しばかり変更しているのかもしれません。映画の方がどろどろしてそうなイメージでした。
内容は、スキーバスの事故による精神の入れ替わり的要素です。スキーバス事故の原因も現在の2024年問題の一つとなって反映されていますよね。無理して稼ぐという人生のつらさと悲しみ、そして愛情を感じずにはいられないバックボーンでした。
内容は、娘の体に妻の心が宿ってしまったファンタジー要素でドラマ展開します。
男としての、女としての、葛藤がよく描かれていると感じますし、巻末にあった広末涼子さんのコメント通り、年代や時代背景によって感想は人それぞれだという印象を私も受けました。決定的な要素としては、「娘」の魂は死んだということでしょう。それだけは変わらないように感じました。その点が悲しかったかな。
関連記事